東京都ベビーシッター利用支援事業を、今回初めて使ってみた。制度の詳しい説明というより、「実際どうだったか」の記録です。
以前より興味はあったが、
「申請とか制約とか多そう」「シッターさん呼ぶのも手間そう」と勝手に思い込み、
なんとなく後回しにしていたベビーシッター。
今まで使わずにやってこれたし、ワンオペの日もなんとか回してきた。
同じような家庭環境のお友達も、「ベビーシッターを頼んだことはない」と言っていた。
そんな私も、今まで一度も頼んだことがなかった。
なぜなら、ワンオペでも“回そうと思えば回せる”から。無理してまで頼むものでもないのかなと思っていた。
「知らない人を家にあげる抵抗」と「自分の子どもなんだから、自分で見なきゃいけない」
そんなふうに、勝手に自分で自分に呪いをかけていた部分もあったのかもしれない。
でも、平日ワンオペが連続で続きそうだった時、「物は試しに一回やってみようかな」と思った。
そこで今回使ってみたのが、東京都のベビーシッター利用支援事業。
今回は「キッズライン」を利用した。
調べてみると、プロフィールやスペックが並んでいて、まるでマッチングアプリのよう。
誰を選べばいいのかわからず、実は何度も先延ばしにしていた。
今まで使ったことがなかったから、そもそも想像ができなかった。
通常シッターというと親が不在の間にみてもらうイメージだけど、
この制度、兄弟がいると子ども1人にシッター1人必要で、2人いるとシッター2人を探すことになる。現実的じゃない。
でも「共同保育」なら保護者と1対1でいいので、今回はそれを選んだ。
ただ、実際に頼んでから当日になるまでも、「結局私は何をしたらいいんだろう」と少し不安だった。
最初は、正直イメージが持てなかった。
大人が2人いる状態で、さらにシッターさんが来ても、持て余さないのかな。
逆に気を遣ってしまったり、「私は何をしたらいいんだろう」となるのかなと思っていた。
でも、実際は全然違った。
誰かが食事を見てくれている間に、もうひとりが下の子の対応をする。
おもちゃの取り合いが始まっても、どちらかが片方を受け止められる。
「ちょっと待って」が重ならない。
ただそれだけで、家の空気がこんなにも穏やかになるんだと驚いた。
子どもたちも、第三者だからこそ切り替えられている部分があるのか、「遊んでくれる人」が来た感覚なのか、
いつもより素直に流れに乗れているようにも見えた。
もちろん、今までも“回せていなかった”わけではない。
ごはんを食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけまで辿り着く。
毎日なんとか終わらせてはいた。
でも、本当はこうやって過ごしたかったんだなと思った。
誰かを急かし続けるわけでもなく、
取り合いの仲裁に消耗し続けるわけでもなく、
怒鳴ることも、「鬼来るよ」と脅すこともなく、
ひとりひとりとちゃんと向き合いながら、おやすみまで辿り着ける。
“回る”と、“穏やかに回る”は、全然違った。
“保育士の先生が、自分の子どもたちのためだけに家にいる”ような感覚。
シッターさんを日常的に頼んでいる人たちは、こんな世界を当たり前に知っていたのかと、割と衝撃だった。
しかも、ご飯中や遊んでいる時の声掛けひとつ取っても、めちゃくちゃ勉強になる。
大人1人に対して子ども1人。しかも相手はプロ。
だから子どもの情緒も安定するし、ママの情緒も安定する。
こんな穏やかな夜、久しぶりかもしれない。
一度も鬼を召喚することなく、おやすみまで辿り着けた。
翌朝、また子供に「ケンカしないの!」と叫んでる自分がいた。
あれは、幻覚だったのか。

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